いくつになってもこれからの自分が美しいと思えるように
2022年05月06日
<PROFILE> 坂村かおる/トータルビューティーアドバイザー
美人の国、栃木県足利市出身。光文社主催の第10回国民的美魔女コンテストでグランプリに輝き「クィーンオブ美魔女」となる。同大会第1回のファイナリストをきっかけにモデル活動を始め、女優としてはマーティン・スコセッシ監督作品でハリウッド映画に出演。CM出演実績もある。
現在はトータルビューティーアドバイザーとして幅広く活躍中。
今回「百才美人」企画アドバイザーを引き受けてくださることになりました。ありがとうございます。
昨年の国民的美魔女コンテストでグランプリとなられた坂村さんの最近のテーマは「美しく老いる」ということだとうかがいました
はい。
ずっと美魔女ということで頑張ってきましたが、やはりこの先ずっと永遠に美魔女ではいられませんし、50代になってからは「美しい」って何だろうか、とか「老いることに抗う以外の美しい年のとり方は?」なとど考えるのが自分のテーマになっています。
この「美100」のテーマの1つが「美しく歳を重ねる」ですので、今後様々なところで助けていただきたいと思います。
坂村さんですが、スコセッシ監督のハリウッド映画にまで出られていたり素晴らしい実績をあげられていますが、美魔女の活動を始めるまではモデル経験とかもなかったのですよね?
43歳の時に光文社さんの「美ST」という雑誌の第1回国民的美魔女コンテストの募集を見て、同世代の人たちが誌面で輝いているのに憧れて応募したんです。ダメもと、冥土の土産のような感じです(笑)
自分も当時30代後半から身体も変わってきていて老化の不安もあったので、人生最後に1度でもいいから雑誌に、東京の全国誌に載ってみたい、という気持ちです。
そこから人生が変わった。
そうですね。今思えば応募の写真も恥ずかしくて写真館に行くのはおろか自分でデジカメの自撮りをして送ったんです。選考の時は目立って印象に残ったと笑われました(笑)
43歳というと言い方は悪いですが、そろそろ「諦める」年齢ですよね?
正直なところ私も諦め始めていたから最後に記念で応募してみようという気持ちだったんです。あの頃は10年前ですし、地方にいますから田舎ですし、自分のために綺麗でいようと頑張っても「その歳で何やってるの?」という見方もされていた時代でしたから。
そこから10年、美魔女・モデル・女優としての活動の中、綺麗でいつづけるための努力は大変だったのではないですか?
もちろん努力はしましたし、美しくいたいという気持ちを持って続けていました。ですが、最初にもお伝えしましたが「若く見えたい」と老いることに抗うことには正直疲れてしまったんです。
経験上ですが、辛い努力をして運動やダイエットをしても成功しないんですよね。もちろん努力はするのですが、ストレスにならないように楽しくできる小さなことを毎日続けたり、3日坊主でも自分を責めないことが大切だと思います。
そして、自分も自分が老いてきていることを受け入れながらその中で前向きにいるじちが必要だと思います。
うかがっていると、いくつになっても美しくあるためには心の持ち方が大切だということでしょうか?
私も日々毎日この「美」というものについて考えていますが、最近は「美しい」って「バランス」が大切なんじゃないかと思っています。歳に見合った美しさのバランス、というのでしょうか。壁にかかった絵が傾いていたらまっすぐ直すように、調和がとれてバランスが整っているものが美しいのじゃないかと。あまりうまく表現できませんが。
これからの坂村さんの活動について最後にうかがえますか?
美魔女としての活動はいつまで続けられるのかわかりませんが、最近は10代20代の女の子たちが私たちを見て「歳をとるのが怖くなくなった」というコメントをもらうことが多いんです。若い子たちが憧れてくれるのは励みになりますし、できる限りは前を歩き続けようと思っています。
あとはこの「美100」「百才美人」さんのサポートを通じても、私自身のテーマである「美しく老いる」ということを楽しみながら考えていきたいですね。
いくつになっても「これからの私」が美しいと思いたいですから。